結婚してから数年、夫は仕事で全国を飛び回る忙しい日々を送っている。
FANZA
出張も多く、週末さえ家にいられないことも増えた。
私は夫を支える妻として振る舞ってきたけれど、心の中にはどうしようもない寂しさが積もっていた。
そんなある日、友人の誘いで出かけたバーで彼と出会った。
少し年下で、どこか危うげな雰囲気をまとったその男性に、最初は警戒心を抱いていたけれど、彼の優しい笑顔とどこか寂しそうな瞳に惹かれてしまった。
「寂しいのは君だけじゃない」という彼の言葉が胸に深く突き刺さる。
気づけば、私は毎週末彼と会うようになっていた。
昼間はカフェや公園で他愛もない話をしながら過ごし、夜になると誰も知らないホテルの一室で秘密の時間を共有する。
彼の腕の中にいると、日常の全てが薄れていき、自分が特別な存在でいられる気がした。
夫には、「友達と会ってくる」「少し買い物に出る」と嘘をついて、家を出る週末が続いた。
夫の優しさや努力を裏切っている自覚はあるけれど、この一時の熱情を止められない。
ある夜、ベッドで彼に抱かれながら、私は「この関係がいつか終わるときが来るのかな」と呟いた。
彼は黙ったまま、ただ私を強く抱きしめるだけだった。
その沈黙が、二人が求め合うことの罪深さを際立たせた。
禁断の関係がいつまで続くのか、自分でもわからない。
ただ、夫がいない週末のこのひとときだけは、全てを忘れて彼に溺れたいと思う。